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Biweeklyレポート 株式会社名南経営 執行役員 永井晶也
2008年を占う
2008/01/15

2007年も波乱の年でした。今年は中小企業にとってどんな年になるのでしょうか?そして、どんな対策を打つべきなのでしょうか?2008年を占います。



 あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 2007年を振り返りますと、様々な社会問題が経営環境の先行きに不安をもたらしたといえます。世界レベルの問題では、投機マネーの商品市場への流入による石油をはじめとした原材料の(かつてない)高騰、サブプライム問題によるアメリカ国内景気への疑念。国内に目を移せば、食品の表示偽装問題の続発、耐震偽装に端を発した(改正建築基準法に伴う)建築確認申請の遅れなど、これ以外にも様々な出来事がこれからの経営環境に大きく影響を及ぼす可能性が高いといえます。

 2008年は、こうした諸問題の方向性にある程度の目途がつくでしょうが、その結果によっては、ここまでの景気拡大局面も大きくつまずく可能性が高いといえます。

 そもそもここまでの景気回復局面の一つの特徴は格差の進展でした。すなわち、景気拡大の恩恵を大きく受けたものとそうでないもの、自助努力によって業績を大きく改善したものとそうでないものがはっきりとしたと同時に、中小企業では倒産にいたる企業の数が増加に転じました。言い換えれば、置かれた環境や状況によっては、これまでの厳しさに更に拍車がかかり、極端な格差が更に拡大する可能性もあるということです。

 多くの大企業はこの景気拡大局面で、業績を著しく好転させることができましたが、中小企業に限ってみれば、これまでの斑模様が更に色濃くなり、環境の変化にスピーディーに順応できなければ、早晩市場からの退場を命ぜられる可能性があることを絶えず認識する必要があるのではないでしょうか。

 2008年、特に影響として大きくなる可能性がある問題は、以下の3つに集約されるものと思います。

  1)コンプライアンス対応による管理コストの増加
  2)資源高騰による原料コストの増加
  3)需要減退による競争激化

 これらの問題への対処は、消極的に聞こえるかもしれませんが、短期的に大きな成果を求めるのではなく、徹底的な計画経営によって、「じっと待つ」というスタンスが重要なのではないかと考えます。無闇に売上を追うのではなく、ものごとの優先順位をしっかりとつけ、メリハリをつけながら、機が熟すのをじっくり待つという選択肢も、(この際)しっかり検討すべきではないでしょうか。

 こうした観点から、特に今上期において重要な経営課題は、

  1)計画(予想)精度の向上
  2)コスト(ミスロス含む)管理の徹底
  3)内部留保の充実

と考えます。戦略的な投資は少し先送りするという選択肢を持ちながら、とにかく目先のロスを徹底的に排除する。ただし、それは市場(顧客)からの要求に応え続けるという背反する課題を同時にクリアしなければいけませんので、容易いことではありません。これには管理能力を高めることで対応するほかありません。絶えず先を予測し、(想定される)阻害要因を、より慎重に排除することを徹底することです。そして、ここぞというチャンスが到来したら、一気呵成に集中投下できるだけの体力を温存しておくことが、結果的には成長発展に寄与することになるのではないでしょうか。急がば回れの精神で、環境の変化を見極めたいものです。

 『お客様の明日への発展のために、今日一日を価値あるものとする』−経営理念に真摯に向き合い、精一杯皆様のお役に立てるよう、日々精進する所存であります。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。


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