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Biweeklyレポート 株式会社名南経営 執行役員 永井晶也
巨人と楽天に見る組織のあり方
2008/04/07

巨人は連敗、楽天は連勝。この皮肉とも言える結果に、組織運営の醍醐味があります。組織運営で重要なこととは?組織を預かるものの責務とは何でしょうか?



 いよいよ、プロ野球も公式戦が始まりました。今年のプロ野球はセリーグ、パリーグともに、いくつもの球団史上初があったようです。セリーグでは巨人の開幕5連敗、パリーグでは楽天の7連勝(楽天は他にも数々の球団史上初がありますが)。これでもかというくらいにお金をかけて補強している「強いはずの巨人」が開幕から負けまくり、これまでの実績を見れば間違いなく「弱いはずの楽天」が勝ち続ける・・・、これほど皮肉なことはありません。

 さて、組織とは(それがどんな組織であれ)その組織が持つ目的に向かって行動し、より好ましい成果(結果)を求めるものであります。プロ野球で言えば、まずは最短期間でのリーグ優勝でしょうし、その次は日本シリーズ制覇ということになります。同時に組織は結果がすべて。好ましい結果を出し続けることができれば「良い組織」でありますし、好ましくない結果を出し続ければ「良くない組織」ということになるでしょう。

 組織の力は、(もちろん組織が人の集まりである以上)その組織構成員の総和で求められることになりますが、単純な総和でないところに組織運営の醍醐味があるといえます。単純な総和で決まるなら、巨人は確実に優勝することでしょう。組織運営で重要なことは、総和ではなく、相乗で考えることいかに、お互いが弱点を補い合って、それぞれの強みを際立たせるかが重要なのです。たとえ凡人の集まりであっても、その組み合わせや、力の発揮の仕方がうまくいけば、天才に優る可能性も十分にあるわけです。野球チームも組織である以上、同じことが言えます。監督の采配、選手のモチベーション、仲間への協力の意思等など、組織が最大限力を発揮するための条件が整った球団が優勝する可能性がもっとも高いのです。(もちろん、勝負は時の運ですが・・・)

 このような状態を、組織が相乗効果を発揮できている状態といいます。組織が相乗効果を発揮する上で重要なことは、適材適所という考え方であります。ご存知の通り、適材適所とは、その人の能力や特性などを正しく評価し、ふさわしい地位や仕事につけることです。それがうまくいけば、3人でも10人分のパワーを発揮することも不可能ではないかもしれません。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、上手であるからその仕事がより好きになり、さらに腕を上げていく・・・そういう好循環は組織の中でもよく見かける成長モデルです。
 
  組織を預かるものは、この相乗効果、適材適所をしっかり認識しておく必要があります。組織を預かるものの責務は、相乗効果を最大限に高めることです。そのために、組織構成員一人ひとりの特徴をしっかり見極めておくこと。そして、その一人ひとりが能力の最大限発揮できる状態がどういうものなのかを絶えず把握しておくことです。

 しかし、時にはそれでもどうしても、その人にとっての適所が見つからない場合もあるでしょう。そのときは、トレードを行うことも常に頭に入れておく必要があります。そういう厳しい目が、社員にとっても、会社にとっても、長い目で見れば、間違いなく良い方向に作用するからです。


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