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Biweeklyレポート 株式会社名南経営 執行役員 永井晶也

マネジメントサイクル

2009/10/13

不透明な時代にこそ重要な経営のプロセスがあります。それがマネジメントサイクルです。各プロセスのポイントも踏まえて振り返りましょう。



 先の衆院選では、民主党が歴史的な勝利を収め、政権交代が実現しました。多くの国民は、この不透明な日本の先行きを憂い、これまでの自民党政権に見切りをつけました。ここでの新たな選択が、これからの日本のあるべき姿を正しく示してくれるものとなるのか、大いに期待を寄せるところですが、このところのやり方を見るにつけ、足許の現状を鑑みるに、いかがなものかと首を傾げたくなるような言動が目に付くのは私だけでしょうか。

 国の舵取りも企業の経営と同じです。「正しい」ことを「上手く」やらなければ、良い結果は得られません。国の運営の目的は、「国民の幸せ」であるはずです。国民の幸せのために、「正しい」ことを「上手く」やることが新政権の重要な役割です。

 さて、企業経営に立ち返りますと、こうした不透明な時代こそ、これからどういう方向に向かうのかという大目標(ビジョン)が必要です。何をやってもなかなか上手くいかない時期だからこそ、一致団結するための明快な方向性を示すことがリーダーにとって第一に重要な点です。

 次に、その大目標(ビジョン)を実現するための具体的な作戦(戦略)を示す必要があります。理想だけを掲げ、「後は頑張れ」では、今の時代に成果を求めることは難しいといわざるを得ません。ここでの作戦は、やってみて成果が見込み難いと判断したときは、速やかに撤回、次の手を打つということも欠かせません。朝令暮改、大いに結構。目的はビジョンを達成することです。ただし、この朝礼暮改も、ひとつだけ注意が必要です。一度決めた作戦は、全社一丸となって全力で取組むということです。全力で取組んでいない状況で、成果が出ないからといって、その都度作戦を変更しているようでは、いつまでたっても成果は出ません。限られた期間に、組織全体で全力を出せたかどうかが重要です。

 このように全力で当たれたかどうかをチェックするには、計画化とフォローが欠かせません。経営戦略(作戦)を、5W2Hの観点でプロセス化することです。計画はできるだけ当事者に作らせることが良いでしょう。人が作ったものより、自分で作ったものの方が取組みの熱意が違ってきます。熱意を持って取組むかどうかで、成果を得る確率は大幅に異なってきます。そして、もうひとつ。全力を出すための秘訣は、ちょっと無理目な計画を立てることです。「KEEP BUSY」絶えず忙しい状態を作ることが、実力以上の成果を出しやすくします。

 そして、計画に対する取り組みを常にフォローしなければいけません。リーダーにとって重要なことは、部下の言動に関心を示し続けることです。じっと観察し、計画通りに上手くいっていれば、むしろほっておいた方が良いでしょう。それでも、無理目の計画に根を上げることの方が多いといえます。そうなりますと全力が出せなくなりますので、少し弱気が見えたら適時適切にフォローする必要があります。

 こうした一連の行動を「マネジメントサイクル」といいます。国も企業もこうした「マネジメントサイクル」がしっかり機能し、都度の状況に応じて修正が加えられ、より好ましい方向に組織全体が進んでいくようになっていることが肝心です。そしてそれをリードすることが、組織のトップの仕事であるといえます。



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