■部下との面接スキルをマスターする(1)
人事考課は必ず面接を伴う。もし面接を実施しないのであれば、人事考課制度は作らないほうがよいとさえ言える。しかし多くの企業で面接が実施されているのであるが、この面接のスキルを教育しているケースは非常に少ない。面接者は、評価面接のフローや面接スキル、さらには面接の目的についても、まったく勝手に任せられているといってよい。これでは、話し合いの場を設けた事実は残るが、効果は半減してしまう。評価面接には以下のようなシナリオが必要なのである。
【評価面接のシナリオと留意点】
1)導入
・普段の労をねぎらい、話しやすい雰囲気を作る。軽い話題から入る。
・上司は、座る場所(真正面を少しはずす)、拒否する姿勢(腕組みなど)
に注意。
2)普段の仕事に関して業務量、やりがい、
本人としての職務適合度を確認
・発言の仕方や非言語情報(体の動き)にも留意する。
・何かひっかかるように感じたら、もう少し詳しく話してもらうようやん
わり促す。
3)主旨説明
・面接の目的を確認する(対象期間の行動の振り返りと課題を検討する旨)。
4)今季の目標を再確認する
・期首に定めた(変更があればそれで)目標、部門ミッションを確認する。
5)自己評価を説明してもらう。
・部下の自己評価を聞く(達成度の評価から始めてプロセスへ導く)。
6)上司評価と意見交換
・上司の評価(人事考課の項で述べた行動の評価からのステップ)を述べる。 部下の自己評価と異なる場合は、部下の自己評価を尊重しながらも、「こ
ういう考え方で評価した」ということを論理的に伝え、理解を求める。
7)成功要因、失敗要因の検討
・うまくいった場合はいいが、うまくいかなかった原因は、「なぜか?」で
はなく、「どうすればうまくできただろうか?」と問いかけて部下に考え
させる。質問のスキル。
・成功要因・失敗原因を確認し、育成項目をピックアップする。
・褒める点は、目を見て褒めてから、笑顔。
8)問題行動に関してのフィードバック
・部下の問題行動に関して、気になる行動の事実を述べる。
・上司の心情(残念・・・)を述べると効果的。
・勤務態度等でマイナスの行動があればここでもう一度注意する。この場合、
「○○はいけない」ではなく、「○○してくれればよかったな」というよう
に、肯定的に表現にすることがコツ。
9)本人からの要望事項等の確認
・最後に「何か要望事項はありますか?」と尋ねる。
・他に話し残したことはないか確認し、「応援する」ことを約束して面接を
終わる。
(つづく)
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