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平成9年からスタートした未公開企業の株式の売買を行うグリーンシート市場の最近の状況を観察した。 |
日本証券業協会のホームページからグリーンシートに入ることが出来る。平成17年5月19日現在の登録銘柄数は82銘柄になっている。5年ほど前の状態からすると取扱銘柄数は急増している。JSAーstepから毎日の株価の気配値、売買単価、売買株式数がリアルタイムで判る。過去には無かったシステムである。
平成17年5月度で1ケ月に一度でも売買が成立した銘柄数は44銘柄あり、登録会社数の半分以上に上る。5月の売買金額の総額は約2億円である。5月に値の付いた株式発行会社の内、グリーンシートで過去、資金調達した際の発行価格、調達金額を調べてみた。
平成11年から17年2月まで公募により資金調達した会社数45社で調達総額24.7億円1社当たり平均は5500万円、資金調達総額の最高は10.4億円、最低は845万円である。この45社中、5月に売買が成立した株価と発行価格を比較して、値上がり数は24銘柄値下がり数が10銘柄、5月に売買が成立しなくて比較不能が10銘柄であった。値上がり率で見ると最高は約6倍、逆に値下がりでは発行価格の25%のものもある。
次に登録している会社で提出された有価証券届出書から設立経過年数を調査した。
30年以上の会社・・・・・8社
20年〜30年未満・・・・・9社
10年〜20年未満・・・・・19社
5年〜10年未満・・・・・・17社
5年未満・・・・・・・・・12社
会社設立10年以上の会社の登録が全体の55%に達し、決算期で56期目の会社が最長で設立1期目でグリーンシートに登録している会社もある。平均では14.3年になる。最近の新興市場は創業間もないベンチャー企業の公開ラッシュが続いているが、グリーンシート市場のほうが、むしろ、税理士事務所の顧問先の中に合う先が多いのかも知れない。グリーンシート銘柄の売買を扱う証券会社も5〜6社あり、過去のような公募で資金調達できても、商いが少ないし、流通性の魅力に欠けるといった評価も見直す時期に来ているような気もする。ただ、グリーンシートから新興市場に移行する銘柄は殆どないので、この市場が着地点になってしまうと企業イメージの観点ではマイナスかも知れない。
又、登録している会社は、50ページ以上に及ぶ有価証券届出書の作成及び簡易な四半期決算の開示が求められている。その意味では新興市場の公開する会社と負担感はさほど変わらないかもしれない。
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