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「財務分析をしたところ、日々の現場感覚に反した結果が出た。なぜ?」ということがよくあります。今回は財務分析する際の注意点と改善のポイントをお伝えします。
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「社長、今日は御社の資金繰りの状態について説明します!」勉強したての
新入社員の決算書説明に立ち会った。
社員:今日は受取勘定回転率について説明します。受取勘定回転率は貴社の
売上に掛かる回収状況をを示す分析値で、年間の売上高を受取勘定
(売掛金+受取手形)で割ったものです。今期の貴社の回転率は6.0回転
で前期よりは0.5回転向上していますが、同業他社と比較すると、まだ
2回転ほど低い状況にあります。回転率は高いほど回収が進んでいる事
になりますので、回収に力を注ぐ必要がありますね。
社長:え、大半の得意先は翌月回収できているはずだが、
回転率が低いのはなぜ?
社員:それは回収が進んでいないからで、計算式も間違っていませんし・・
勢いよく説明はしたものの、ここで話は止まってしまった。
得意先 受取勘定 年間売上 受取勘定回転率
A社 200 1500 7.5
B社 300 1200 4.0
C社 500 3300 6.6
合計 1000 6000 6.0
「合計」の数値が、決算書に表現されている「受取勘定」であり「売上高」
である。社員が説明した今期の回転率6.0はあくまで「加重平均値」であり、
社長の問うた「なぜ」には個々の取引先での回転率を示さないと回答は
難しい。B社の回転率がなぜ低いのか、どうすれば他社同様の回収が進むのか・・
と指摘することで固有の課題が発見できる。
「粗利益率が前期より2%下がっています、もっと利益率を重視しましょう」
と損益計算書を示して説明することも多い。これも加重平均値であり、問題を
発見するには、商品別、得意先別の分類で個々の売上高、粗利益額を算出し、
個々の粗利益率を見ることが必要である。そうすることで、翌期以降の商品別
の売上高構成比を変化させることで、加重平均値である粗利益率を目標に近づ
けることが可能になるし、得意先別であれば各社別の粗利益率目標を設定する
ことが出来る。
決算書からの算出した財務分析値は「大きな問題」を見出してくれる。しか
し現実的な経営活動のプロセスをイメージして見るには、更に掘り下げた
分析が欠かせない。加重平均を個々の単純平均に分解して見えることは多い。
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