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WEEKLY REPORT 名南経営センターグループ代表 佐藤  澄男
決算書から業種を当てる?
2006/06/02

どちらも売上100億、原価率90%の薄利多売の会社。しかし、流動資産対固定資産の割合は8:2と2:8と対照的。さて、この2つの会社の各業種は何でしょうか?

ある地方銀行の研修担当役員が行内の融資担当者向けにユニークな研修を行っ
ている。取引先から集めた決算書から「会社名」を消去して、研修生に配布し、
その決算内容から「業種」を推測させる研修だ。グループワークで「何故、そ
のように考えるのか」を議論させ、結果、業種・業界の特徴が財務状況にどの
ように反映されているのかを検討させている。

早速、社内の若手担当者を集めて上記研修の真似をしてみた。

A社:売上100億、原価率90%、流動資産対固定資産=8対2
B社:売上100億、原価率90%、流動資産対固定資産=2対8

要は薄利多売は共通で、貸借対照表に占める流動資産、固定資産の割合が
異なっている。結果はA社は卸売り業、B社はパチンコホールであった。

C社は原価率35%、労働分配率25%、人件費総額の割には採用費・研修費が
多い・・・。 これは飲食店チェーンで、アルバイトを多く採用しており、
採用に係る費用、都度研修を行う費用が目立つ。

研修を実施して感じたことは、会計人は「財務分析の知識・手法」は持ち合わ
せているが、個々の分析比率に目を取られ、全体の数値構成を把握することは
不得手なようだ。

次に経営者の集まりで同様の研修を行ってみた。財務分析の公式、意味を説明
するが難解なようで計算も遅い、しかし、業種当ての成績は会計人よりも数段
良かった。
全体の数値のバランスから「こんな商売はこんな特徴があるはず・・」
と推論していくのである。

決算書を接点に、会計人が経営者に説明し納得を貰う為に必要な技量が何かが
少し見えてきた気がする。

 


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