伝説のトレーダーと言われる元モルガンスタンレーの藤巻健史氏の話を聞く機会があった。ある銀行のホームページのコラムに「2010年の円相場を金融専門家5名が予測する」といったページがあり、2010年に1米ドル=95円説から1米ドル200円説まで意見が異なっている。勿論、200円説を唱えているのは藤巻健史氏で、その意味でも彼の基盤となる考えを聞いてみたいと思っていた。
藤巻健史氏個人が実践している資産運用術は
・長期固定金利で資金を銀行から借りれるだけ借りる
・調達した資金を土地、日本株式、外貨建て金融商品
で運用しているのだそうだ。彼曰く、7〜8年後を目標に日経平均4万円時代が来るのだそうだ。土地価格も二極化は更に進むが、バブル時期のような土地価格が再来するとも。
面白かったのは、「私個人の資産運用は日本という国の運用形態と全く一緒である」と唱えているところで、「国は現在830兆円の借金を抱え、しかも極端な低金利を続けているが、これは私個人が長期固定で借入しているのと同じ、そして、国はこのデフレ脱却をするまでの間、公共投資や米国債の購入という運用を行っている、今後金利が上昇すれば、国は国債の利払いは出来なくなり、破綻する、そうなれば私個人の資産運用も運命を共にすることになる、国の財務体質を良好なものにするには資産インフレ政策に誘導するほかない、そうなれば株価、土地はバブルになる、私の資産運用は正しかったということになる・・・」
確かに、民間が緊縮財政、国も緊縮財政なら経済は活性化しない、デフレ脱却の為に民間が金を使わない時には、財政出動で国がジャブジャブ金を使わないと経済は失速する。この15年、日本は国が民間以上に金を使ってきたので何とか経済が持続出来た。しかし、残ったのは膨大な国債の残高、58兆円しか収入の無い日本が830兆円の借金をいかに返済していくのかは至難の業と言える。借金負担を減らすには円の価値を下げれれば良い、相対的に資産価値は上昇する・・こうした資産インフレを起こすしか手が無いのだ・・これが藤巻論法。
さあ、どう考えていけばよいでしょう。
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