世界的にBPO市場が急拡大している。BPOとはビジネス・プロセス・アウトソーシングの略で各企業の業務プロセスの一部を外部委託することである。中国政府が「世界の工場」から「世界のアウトソーシング産業振興国」に転換を進めるべく「国家軟件服務外包基地」として大連・上海・北京・南京・・等の都市11拠点を指定し、外包(アウトソーシング)の育成を始めた。
BPO市場は人事関連、カスタマーケア、財務・経理、調達・購買のカテゴリーに分類されるが、市場規模の大きいものはカスタマーケアで、俗にコールセンターと呼ばれるサービスが代表的なものになる。日本語、英語、韓国語に精通した中国人を雇用して欧米、アジアのIT企業が提供する製品の使い方やトラブル対応のサポートを消費者に行っている。昨今ではインド企業が中国にコールセンターを設立し数千人の中国人を雇用し、BPO市場に参入もしている。
データエントリなどの財務・経理の分野はFアンドAビジネスアウトソーシングと呼ばれ、カスタマーケアに告ぐ市場規模が見込まれている。財務・経理の世界は、証憑書類→データ入力→会計書類→判断・予測といった業務プロセスを踏むが、このデータ入力の部分をIT化を更に進め省力化を計るか、外部委託でコストダウンを計るかで会社の戦略は異なるが、共通して言えるのは財務・経理の業務プロセス全体のコストダウンを目的にしている点では一致する。
我々、会計事務所業務も本来のコア業務は「判断・予測」であり、データ入力の業務に多大のコストを要しているとすれば、今後の勝利の方程式は望めなくなる。中国政府の「外包」政策を注視する必要に迫られそうだ。
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