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財務救助犬の部屋
金利変動というリスク
2007/03/23

銀行の貸出金利が上昇しています。これまでゼロ金利・超低金利のお陰で抑えられていた支払利息が増え、企業の最終利益に大きな影響を及ぼしそうです。



 「入行して以来昨年まで金利は動かないものだという認識でした」。あるメガバンク・渉外担当者のつぶやきです。ご承知のように日銀は第二段の金利引き上げに踏み切り、銀行は相次いで短期プライムレートの改定を宣言しています。昨年夏の引き上げ交渉では、金融機関の担当者にも多少戸惑いが見受けられました。しかし今回は早々と3月中の利上げを宣言しています。

 そもそも金利とは動くものなのです。たまたま超長期にわたって政策的に低位固定されていただけのこと。日銀の動向がここまで脚光を浴びること自体、不自然なのかも知れません。

 ところで1%金利が上がれば利益が吹き飛びそうな企業が散見されます。今までの低金利により借入負担の重さを実感しなかったのかも知れません。「ずっと超低金利が続く」と考えておられた経営者も多いのではないでしょうか。金融機関サイドにおいても優良先への貸出攻勢を強めるあまり、借入過多の先に対して財務の健全化をアドバイスするなどの視点が欠けていたのは事実です。要注意先にでもならない限り、貸出圧縮に動こうとはしませんでした。貸出のネタとなる優良先と業績悪化が表面化している先との中間には、ほとんど目が届かなかった、というのが事実でしょう。

 本来ですと金利の上昇により業績悪化が表面化しそうな取引先について、事前に財務体質改善など指導してしかるべきなのでしょうが、今のところそういった動きは見られません。自行の収益積み上げに忙しくて、格付けや債務者区分に変更がない限り構っていられない、といったところでしょうか。

 こういった環境でこそ企業の「自主防衛」が重要になります。最小限、固定化している預金を取り崩して借入金を圧縮する程度の努力はすべきでしょう。また、短プラでの調達から市場連動型(スプレッド貸し)への移行も検討してみる価値はありそうです。金融機関のスプレッド幅(利鞘)にもよりますが、現状ですと短プラベースよりは0.5%以上低い水準になっています。名古屋地区ではスプレッド貸しを導入している企業がかなりの数に上っているとみられ、利上げ交渉そのものが少ないように見受けられます。

 少なくとも「金利を上げてウチを赤字企業にするのか」などといったみっともない交渉は避けるべきです。



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