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<労働者が考える理想の働き方>
厚生労働省から9月8日に「平成18年版厚生労働白書」(*1)が発表されました。第一章で「我が国の社会保障を取り巻く環境と国民意識の変化」と題して、労働者の意識などを取り上げています。そのひとつとして、労働者(20〜59歳)が理想とする働き方や労働条件に関するアンケート結果が紹介されています。理想とする働き方や労働条件には、どのようなものがあるのでしょうか。以下にその結果をご紹介します。
年代を超えて最も回答の多かった項目は、「退職金・年金充実」でした。次いで「有給休暇取得容易」「定年まで雇用確保」の順となっています。また、年代別の回答を示すと以下のようになります。
1位 2位 3位
29歳未満 有給休暇取得容易 残業少ない 転職可能
30歳代 有給休暇取得容易 残業少ない 子育てと両立可能
40歳代 定年まで雇用確保 退職金・年金充実 有給休暇取得容易
50歳代 退職金・年金充実 定年まで雇用確保 有給休暇取得容易
<年代で異なる理想の働き方>
20〜30歳代の労働者が理想とする働き方は、「有給休暇が取得しやすい」「残業が少ないことがよい」など仕事以外の時間を確保できることが重要と考える人が多くなっているようです。また、30歳代では「子育てとの両立可能」という項目が重要視されてきます。年齢が高くなるにつれて、雇用の確保や退職後の生活のための資金に関する項目が重要視されています。
<企業としての対応>
年代ごとに異なる理想の働き方に対して、企業がすべてに応えて職場環境をつくっていくことは不可能です。とはいえ、少子高齢化の進展により若年労働人口が減少していく現状では、若年労働者の確保はもちろんですが、女性や高年齢労働者の有効活用が必要となってきます。そのために社員の理想を考慮した働きやすい職場を構築することは、社員の定着率を高めるためにも、生産性を向上させるためにも重要なポイントの一つといえましょう。
例えばある企業では、短時間勤務の取組を進めることで労働時間の短縮に努め、賃金以外の部分での社員の満足度を高め、やる気を引き出している企業があります。その他にも、社内託児所の設置や法令を上回る基準での育児休暇が取得できるなどの施策を取り入れ、社員のモチベーションを高めている企業もあるそうです(*2)。
一度社員の理想の働き方について話を聞く機会を設け、自社の労働環境の整備に取り組まれてはいかがでしょうか。思わぬ改善点が見つかるかも知れません。
(*1)白書の詳細は以下の厚生労働省のサイトを参照ください。なお紹介したアンケート結果は18年版厚生労働白書52ページに掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/06/index.html
(*2)2006年版中小企業白書掲載の事例です。白書の詳細は以下の中小企業庁のサイトを参照ください。
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
退職金制度の廃止や企業年金の積み立て不足問題など、退職金や年金を受け取る側にとって不安な情報が多くなっています。企業として退職金制度や企業年金を充実させることも社員のモチベーションを高める大切な要素だといえます。
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