<伝わらなければ始まらない>
必要な人材や求める能力は企業ごとに異なります。そのため企業はそれぞれの言葉で必要な人材像や能力を表現して、人材を募集・採用しています。明確で分かりやすい表現をする企業がある一方、その表現が分かりにくい企業もあります。
表現が分かりにくいということは、職を求める学生や転職希望者に自社が必要とする人材像などが十分に伝わらない、イメージしてもらえない可能性があるということです。こうなると、採用のミスマッチが発声しやすくなることが考えられます。求職者に対して分かりやすい表現をするには、多くの人が理解できる言葉を用いることが大切です。
<社会人基礎力の表現を使ってみる>
5月17日に経済産業省から、"「社会人基礎力」育成のススメについて"という発表がありました(*)。これは「若者・学校・企業が社会人基礎力の育成に取り組むメリットとそれぞれに期待される役割、及び社会人基礎力の育成・評価に取り組む際の参考としての基本的な実施手順と留意点」をまとめたものです。
この発表の中で、企業の求める人材像が若者にとって分かりにくいことが指摘されています。その一方で、経済産業省が07年に行った「企業の求める人材像調査」の結果、700社近い企業が「自社の求める人材像を社会人基礎力を用いて表現」していると紹介しています。
社会人基礎力での表現が人材像や能力を表現する言葉の標準ではありませんが、多くの企業が使用しているということは汎用性が高いともいえますので、企業が必要とする人材や能力を表現する言葉として使えるのではないでしょうか。
なお社会人基礎力とは「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力」をいい、具体的には以下の3つの分類、12の能力要素で構成されています。
1)前に踏み出す力(アクション) :主体性、働きかけ力、実行力
2)考え抜く力(シンキング) :課題発見力、計画力、想像力
3)チームで働く力(チームワーク):発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、
規律性、ストレスコントロール力
<評価基準にも利用可能>
必要な人材や能力を言葉で明確に表現できると、その表現は社員さんの能力を評価する際の基準としても使えるといえましょう。また必要な能力が明確になれば、不足する能力を補うための教育内容もはっきりします。
貴社が必要とする人材や能力が分かりやすく表現されているかどうか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。
(*)発表の詳細については以下の経済産業省のサイトをご覧下さい。
http://www.meti.go.jp/press/20070517001/20070517001.html
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