<「中小企業IT経営力大賞」とは>
経済産業省によれば「中小企業IT経営力大賞」(*1)とは、「中小企業のITの利用・活用に取り組む意欲の向上を図ることを目的として、優れたIT経営を実現しかつ、他の中小企業のIT経営を取り組む際の参考となるような中小企業について、その功績を経済産業大臣賞として表彰する制度」ということです。こうした表彰が実施、公開されることで、優良企業の事例として他の企業も参考にすることができます。
<情報通信白書にみる中小企業のIT活用状況>
では、中小企業のIT(Information Technologyの略で、情報通信技術のこと)活用の実態はどうなのでしょうか。今年7月に総務省から発表された平成19年版情報通信白書から、中小企業(ここでは従業員300人以下)の業務種類別IT活用状況をみてみます(*2)。
まず基幹業務(調達と販売に関する取引先との連携やそれに伴う様々な社内業務処理等)におけるITシステムの導入割合は41.6%となっています。次にマーケティング・商品開発業務(新商品開発のための顧客ニーズの把握や関連するコールセンター業務、社内の関連部門の連携等)では33.5%、間接業務(会計・予算管理や社内情報共有等)におけるITシステム導入状況は40.3%となっています。基幹業務と間接業務での導入割合が高くなっています。
次に白書ではITシステムの導入に伴う業務・組織改革の実施状況について調査しています。それによると基幹業務で36.1%、マーケティング・商品開発業務で34.6%、間接業務で34.1%とITシステムは導入したものの、業務改革や組織改革の実施状況は50%にも満たない状況です。
そしてITシステムの導入と業務・組織改革による効果についてみると、変化があったとする割合が基幹業務で42.4%、マーケティング・商品開発業務で25.4%、間接業務では41.9%となっています。なお、企業規模が大きくなるほど、ITシステムの導入割合や改革の実施状況、効果があったとする企業割合は高くなっています。
この結果を見る限り、中小企業ではITシステムの導入とそれに伴う業務改革、及びその効果があったとする割合は低い状況です。しかし逆に考えれば、ITシステム導入によって業務を改革できる部分がまだ残っているともいえましょう。
<ITシステム導入の留意点>
IT導入の目的は、業務の合理化や新たなビジネスモデルの構築など様々ですが、最も大切なことは、何のためにITを導入するのかという目的を明確にすることです。目的が曖昧のままでは思った通りのシステムにならず、導入したものの結局は使わずじまいという事態にもなりかねません。情報通信白書の調査結果で効果が見られない割合が高い要因には、目的が明確でないということがあるものと思われます。これからITシステムを導入する企業は、今一度導入する目的を社内で明確にされることをお薦めいたします。
弊社ではITへの取り組みに関するご支援も行っております。お問い合わせ等は以下の弊社グループサイトよりお願いいたします。
http://www.meinan.net/
(*1)詳細は以下の経済産業省のサイト及びをご覧下さい。
http://www.meti.go.jp/press/20070910001/20070910001.html
(*2)調査結果の詳細は以下の総務省のサイトをご覧下さい。IT導入事例も掲載されています。
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h19/index.html
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