2007年から2009年にかけて団塊の世代が退職のピークを迎えます。退職金などの運用先として注目されそうな「毎月分配型ファンド」の特徴を押さえてみましょう。
毎月分配型ファンドとは、毎月決算を行い、原則として毎月その収益を分配するタイプの投資信託です。分配金の受取方法は、分配金をその都度受け取ることのできる「分配型」と課税後の分配金を自動的にファンドに組み入れる「再投資型」があります。
現在人気を集めているのは、毎月安定した収入を得られることが期待できる「分配型」です。ただ、分配金の原資となる収益は必ず発生するとは限らない点に注意が必要です。
また「分配型」の場合、毎月の分配金に気をとられて、ファンドのトータルリターンの確認を見落としがちになります。
例えば、Aさんはファンド設定時にファンドを基準価額1万円で購入。Bさんは運用開始後、基準価額1万1000円で購入したとします。その後、決算でファンドの基準価額は1万2000円となり、分配金が2000円支払われたとします。Aさんは、基準価額1万円で購入していますから、収益は2000円。その収益の中から2000円(税引き前)の分配金を受け取ることになります。一方、Bさんは1万1000円で購入したので、収益は1000円となりますが、2000円の分配金を受け取ることになります。収益との差額1000円はご自身の投資した資金の中から払い戻されることになります。分配金のうち、1000円は普通分配金となり課税されますが、残りの1000円は元本の取り崩し(特別分配金)であるため課税されません。
このように分配金が出ているからと言って、中身を確認しないと実質的に元本割れをしている場合もあるため、注意が必要となります。
分配型ファンドは、資産形成というより、毎月の分配金を生活費や余暇費、おこづかいの一部に充てたいというニーズにあった商品と言えるでしょう。
名南通信2007年4月号より
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