< 経営者も知っておきたい金融商品のポイント3新興国株式投信(投資信託) >
2007年2月27日、上海株式市場の急落を受け、世界株式市場が同時に下落するという現象が起こりました。最近では新興国株式市場への投資が盛んになり、特に中国やインドへは世界中から多額の資金が流入しています。日本でも多くの人が投資をするようになっていますが、今回のような急落に動揺した個人投資家も少なくないはずです。
このような急落局面で慌てないためには、新興国株式市場への投資をきちんと理解しておく必要があります。
<新興国株式市場への投資>
(1)投資対象としての魅力
- 増大する人口
例えばインドの総人口は10億人超、中間所得層は拡大を続け3億人に達しています。さらに15歳未満の若年層の比率が高く、全人口の3割を占めると言われ、国内需要拡大から経済発展が期待されています。
- 豊富な資源
ロシア、ブラジルは石油や鉄鉱石などの資源を保有しており、先進国や中国、インドなどに供給しています。資源を輸出することで経済収支の改善、安定へとつながっています。
- 高い経済成長率
実質GDP成長率(2006年)でみると、日本2.2%、米国3.4%に対し、中国10.7%、ロシア6.7%(経済局調査2007年3月公表データより)と著しい成長が読み取れます。
(2)投資をする上での注意点
新興国の市場規模は小さく、BRICs’(ブラジル、ロシア、インド、中国)4ヶ国の合計でも時価総額は世界株式市場全体の約4%、ニューヨーク市場の5分の1程度(2005年末時点)です。また、発展途上であるため、政治、経済情勢によって株価は大きく変動します。上海証券取引所A株指数では、2007年2月27日の1日で8.84%下落しました(2007年初〜5/10では48.03%の上昇)。
<新興国株式投資信託の活用>
新興国の株式市場は、先に述べたとおり、些細な政治経済の変化でも急騰落することがあります。価格変動リスクを抑えるには新興国の中でも複数の国(市場)や業種、銘柄に分散する必要がありますが、実際、個人が新興国の情報を集めて個別銘柄を選別することは、日本国内の株式を選別するよりも一層困難と推察されます。投資信託では、BRICs’、東欧、アジアを投資対象としているものも数多く存在しています。投資信託を活用すれば、少額でも国や業種を容易に分散することができ、銘柄の選別を各市場に精通したプロに任せることが可能です。これからの経済成長が期待される新興国への投資を始めてみたいとお考えの方は、まずは少額で投資信託を活用してみるのがよいでしょう。
(名南通信2007年5月号より)
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