簿記で行う作業は大きく2つに分けられます。その1つは「仕訳(しわけ)」をインプットすること、もう1つは簿記の仕組みからアウトプットされた結果を確認することです。今回は、仕訳をインプットする作業について少し詳しく見ていきたいと思います。これはパソコン会計が進んだ現在でも最後に残った入力作業となっています。
仕訳インプット作業での大原則の1は、「貸借一致(たいしゃくいっち)」です。左側と右側を一対で同じ金額にするということです。左側だけあって右側はないということはありえません。この左側のことを「借方(かりかた)」、右側のことを「貸方(かしかた)」ということにします。言葉に特に意味はありませんので、借方は左側、貸方は右側と覚えてください。借方と貸方が常に一致しているため「貸借一致」となります。
仕訳インプット作業での大原則の2は、勘定科目グループの属性が決まっていることです。勘定科目グループは、主に「資産」「負債」「収益」「費用」の4つで、以下の表のような属性となります。勘定科目グループの矢印は増えたか減ったかを表しています。つまり、資産が増えたら左側の借方、資産が減ったら右側の貸方のようになります。仕訳を作成する時には、この表が鍵となり貸借が決まります。
勘定科目グループ
借 方 貸 方
資産 ↑ 資産 ↓
負債 ↓ 負債 ↑
収益 ↓ 収益 ↑
費用 ↑ 費用 ↓
大原則はこの2つです。この勘定科目グループにはそれぞれの勘定科目が当てはまります。例えば、「現金」「預金」は「資産グループ」、「借入金」は「負債グループ」、「売上」は「収益グループ」、「仕入」「通信費」などの経費が「費用グループ」となります。細かい勘定科目グループの内容は以下のようになります。どの科目がどこのグループとなるのかはここから探してください。
資産グループ
現金、預金、受取手形、売掛金、商品、製品、有価証券、貸付金、未収入金、前払金、立替金、仮払金、建物、機械装置、車両運搬具、工具器具備品、土地、ソフトウェア、電話加入権、保証金
負債グループ
支払手形、買掛金、未払金、借入金、預り金、前受金、仮受金
収益グループ
売上、受取利息、受取配当金、雑収入
費用グループ
仕入、給与手当、役員報酬、賞与、法定福利費、福利厚生費、旅費交通費、消耗品費、広告宣伝費、通信費、接待交際費、修繕費、地代家賃、リース料、保険料、減価償却費、支払手数料、租税公課、水道光熱費、雑費、支払利息
(名南通信2008年2月号より)
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