<企業の寿命は何年?>
「企業の寿命は30年」などといわれます。最近では「企業の寿命は30年ではなく10年」という声も聞かれますが、実際はどうなのでしょうか。
例えば、国民生活金融公庫(現日本政策金融公庫)総合研究所が2006年に発表した調査(*1)をみると、開業5年程度での廃業率が15.4%という数字も出ているように、数年で市場から消えていく企業もあります。
<存続していくために>
企業が生き残っていくためには、顧客から必要とされる、存在価値を認められる企業であり続けなくてはなりません。そのためには、これまでの方針や取組を変更しなければならないこともあります。
顧客のニーズが変化しているのに、それに対応しようとせず、これまでのやり方を続けていれば、遅かれ早かれ市場から淘汰されることでしょう。
<変えられる企業と変えられない企業の違い>
中小企業庁が今年4月に発表した、「2009年版中小企業白書(*2)」によると、過去に経営方針を転換した経験のある中小企業や、今後経営方針を転換する予定のある中小企業の方が、そうでない企業に比べて経常利益率が改善してきた、とする割合が高いのだそうです。そのデータを示すと以下の通りです。
大幅に改善 若干の改善
過去に経営方針を転換した 4.1% 21.5%
過去に経営方針を転換していない 0.5% 8.5%
大幅に改善 若干の改善
今後経営方針を転換予定 4.0% 22.3%
今後経営方針の転換予定なし 0.5% 8.5%
<変えてはならないものと変えていくもの>
企業経営に対しての経営者としての熱い想いである「経営理念」のように、変えてはならないものがあります。一方で顧客に必要とされ続けるためには、提供する商品やサービスはもちろん、社内体制なども含め、変化し続けなくてはならないものもあります。
ただし、現状を変えるというのは非常に難しいことでもあります。変化できていないのであれば、まずは、経営者自らが率先して行動で示していくことや、変化の重要性を社員さんに伝え続けていくことも大切でしょう。
(*1)「新規開業企業を対象とするパネル調査結果」。公庫の融資先のうち、2001年に開業した2,181社(不動産賃貸業を除く。)を継続調査先とした調査。回答件数は1,175(53.9%)となっています。詳細は以下の日本政策金融公庫のページを参照ください。
http://www.k.jfc.go.jp/pfcj/pdf/s_kaigyo181025.pdf
(*2)2009年版中小企業白書掲載の、みずほ総合研究所が行った「中小企業を取り巻く事業環境と経営実態に関する調査(08年12月)」のデータによるものです。詳細は以下の中小企業庁のページを参照ください。
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
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