<人材育成に関する問題点>
厚生労働省が2009年6月に発表した「平成20年度能力開発基本調査結果 概要」(*)によれば、回答事業所の72.1%で人材育成に問題がある、としています。ではどのような問題があるのでしょうか。
上記調査の結果から、企業が抱える人材育成に関する問題点の上位5つ(複数回答)を08年度の調査結果とあわせて紹介すると、以下の通りです。
08年 09年
指導する人材が不足している 50.5% 49.6%
人材育成を行う時間がない 47.3% 47.2%
人材を育成しても辞めてしまう 41.1% 38.7%
鍛えがいのある人材が集まらない 32.3% 30.3%
育成を行うための金銭的余裕がない 18.4% 20.8%
<教育に関する問題は様々>
最も多かったのが「指導する人材が不足している」という回答でした。この点について、育成内容によっては外部機関を使うことで対応ができます。そうでない分野については、社長自ら講師を務めるなどの対策も必要でしょう。この結果から、社内で指導できる人材を育成していくことも企業の課題となっていることがわかります。
「人材育成を行う時間がない」という問題については対応が難しいかもしれません。ただし、人材育成は企業の成長に不可欠だという認識を持ち続け、少しでも育成のための時間を取るよう務めていくことが大切だと思われます。
「人材を育成しても辞めてしまう」という点について、辞める要因を特定するのは難しいと思われます。そのため
・経営理念は浸透させているか?
・仕事の楽しさ、やりがい、可能性などをきちんと伝えているか?
・人事制度上の問題はないか?
など、あらゆる原因を検討して、対応することが欠かせません。
「鍛えがいのある人材が集まらない」という点については、教える側の意識を変える必要があるのかもしれません。自分たちが教わってきたやり方や自分の教え方だけが正しいと考えるのではなく、違う教え方をする必要もあると思われます。
人材は重要な経営資源です。企業をさらに成長させるためにも、問題点を克服し、より良い人材育成を実施していくことが大切だといえましょう。
(*)全国・全業種の従業員規模30人以上の企業から無作為に抽出した7378事業所を対象に行った調査。有効回答数4561事業所で有効回答率61.8%となっています。詳細は以下の厚生労働省のサイトをご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/h0610-1.html
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