平成21年8月に経済産業省より、「平成20年特定サービス産業実態調査(速報)」が発表されました。ここでは、新たに調査対象業種となった「自動車賃貸業」(*)のデータから、自動車リースおよびレンタル業の現状をみていきます。
<事業所の現状>
上記調査によると、平成20年の自動車賃貸業の事業所数は2887件、うち、会社が2764件、個人経営が123件となっています。自動車賃貸業事業所の特徴として、支社が多いことが挙げられます。2887件のうち、支社が2235件と全体の77.4%を占めています。ちなみに、残りの内訳は単独事務所が486件、本社が166件です。
次に従業者規模別では、4人以下の事業所が1020件、5〜9人が1011件と、全体の70%程度が10人未満の事業所となっています。
<リース・レンタルの現状>
平成20年の自動車賃貸業者のリース契約台数とリース契約高、レンタル契約台数とレンタル売上高は以下の通りです。リース契約台数は152万台、レンタル契約台数は1263万台となっています。一方リース契約高は9175億円、レンタル売上高は2295億円で、あわせて1兆円を超えています。
リース、レンタルとも法人向けの利用が多くなっています。
リース契約台数(台) リース契約高(百万円)
合計 1,524,621 917,498
法人向け 1,000,662 861,899
個人向け 523,959 55,599
レンタル契約台数(台) レンタル売上高(百万円)
合計 12,625,926 229,485
法人向け 7,384,183 151,125
個人向け 5,241,743 78,359
<業界の動き>
若者を中心に、車離れが進んでいるといわれています。また20年以降の景気の冷え込みにより消費が落ち込み、レンタカーも観光利用での需要が減少するなどの影響を受けているようです。リースについても需要が減退しているようです。
こうした中、中古車を利用した格安のレンタカーサービスや、都市部を中心としたカーシェアリング(1台の自動車を複数の会員が利用する形態)といった、新しいサービスが登場してきました。どちらも消費者の節約・価格志向に応えるサービスであり、今後の動きが注目されます。
既存の自動車賃貸業者にとっては、こうしたサービスに対してどう対処していくのか、検討する必要があるでしょう。
(*)自動車賃貸業は、使用者にかわって調達し、それを賃貸する事業のうち、賃貸するものが、主に自動車(乗用車、ライトバン、トラック、バス、特殊車両(タンク車、トレーラなど)、二輪自動車など)である場合の業務を行う事業所をいいます。詳細は以下の経済産業省のサイトをご覧下さい。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabizi/result-2.html
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