引き継ぐべきものの第一は、『信用』です。
今ここに、一人の後継候補者がいるとしましょう。その方に次のように質問してみます。
「もし仮にあなたが新規事業で、
親の力を全く借りずに独立しようといたとしましょう」
「新しい会社を立ち上げるあなたに、金融機関さんは何の保証もなく
お金を貸してくださるでしょうか?」
「仕入先さんは何の保証もなく掛売りしてくださるでしょうか?」
「家主さんは何の保証もなく事務所や工場を貸してくださるでしょうか?」
「お客様はこれまでのように購入してくださるでしょうか?」
答えは全て「No!」であります。何故ならばその方と立ち上げた会社には、過去から蓄積された『信用』が全くないからです。
ところが今の会社にはそれがあります。過去から累々と積み重ねられた、先人の苦労と努力に裏打ちされた、抗うことができない『信用』がそこにあるのです。これが引き継ぐものの第一の“本質”なのです。
先日、当グループ代表であり創業者である佐藤澄男の「お別れの会」を開かせていただきました。実に多くの方にご参列賜り、社員一同、感謝の念に耐えません。ご参列くださいました方には心より御礼申し上げます。
その「お別れ会」にて私どもの社員全員が痛感したのは、佐藤澄男の絶大なる『信用』でありました。そして「ああ、佐藤澄男とそのパートナー達の40年に亘る苦労と努力の賜物たる『信用』の上に立って仕事をさせてもらっていたんだ」ということを感じざるを得ませんでした。
これらのことから我々が学ばなければいけないのは、先人が大切に守り育てて下さった『信用』を拝領する、そしてこの『信用』の上に、時代に適合した“事業”を構築していく、これが『経営』『不易流行』の真髄、“昇慶”の第一歩であるということです。
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