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事業“昇慶(しょうけい)”塾 株式会社名南経営 取締役 亀井英孝
後継者の最大の強みとは
2008/04/14

現在の会社経営が現経営者の属人的能力に拠るところが大きい場合、後継者はその後の経営をどうすれば良いのでしょうか?それに勝るものはあるのでしょうか?



 今回は、「後継者だからできること」「“継ぐ者”の最大の強み」について考えてみたいと思います。

 前回解説させていただいた通り、“譲る者”には絶大なる属人的能力があります。その属人的能力が引き継げない、ないしは“継ぐ者”がそれを己のものとするために相当な時間を要するとすれば、それに頼らない、頼らなくても良いスタイルを構築するしかありません。経営体質の『改革』が絶対必要条件なのです。

 『改革』とは「基盤は維持しつつ、制度や機構・組織などをより良く改め、変えること」(大辞林より)です。そしてそのポイントは

  1.残すべきものと捨てるべきものを整理する
  2.勘や経験に頼らなくても済む、
   誰にでもできるシステマチックな体制・仕組みを構築する
  3.改革をし続けることができる体質を構築する

ことです。実はこの点に“継ぐ者”の優位性があります。その本質は『客観視力』です。
 
  前回お話した通り“譲る者”は、全て自らの意思決定によって今を創ってこられました。また会社の隅々まで知り尽くしています。更にご自身の勘と経験には相応の自信を持っておられます。実はこれが冷静に自社を俯瞰する『客観視力』を阻害してしまうことが多いものです。もし仮に『客観視力』がなかったとすれば、残すべきものと捨てるべきものを見分けることなどできません。『客観視力』がなければ、システマチックな体制や仕組みを構築することもできません。『客観視力』がなければ、自ら改革し続けることなどできないのです。

 逆に“継ぐ者”には、良い意味で「とらわれるもの」がないために、高い『客観視力』を持つことができるのです。これが後継者の最大の強みなのです。
  どのようにその強みを発揮するかはまた後日お話しすることとして、ここで“継ぐ側”の方々に強く認識していただきたいのは、
  「“譲る者”の属人的能力に勝るとも劣らない素晴らしい優れた強みを持っている」
ということです。これが『肚括り』の第一歩なのです。


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