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事業“昇慶(しょうけい)”塾 株式会社名南経営 取締役 亀井英孝
後継者自らの方針を片腕と共に明確にする
2009/02/09

後継者・片腕ペアがプロジェクトを遂行する際にその軸足を自社の欠点排除に置くのかそれとも強みを伸ばすことに置くのかによって影響が大きく変わります。



 プロジェクトの実施に際して後継者・片腕ペアが陥る失敗は、欠点からアプローチする姿勢に端を発することが多いものです。しかしプロジェクトによる改革を実現しようとするならば、まず長所・強みを徹底的に活かそうとする姿勢が大切です。要するに「何を残し、伸し、磨いていくか」を優先させることが肝要なのです。今の時代、欠点のない会社ではなく、とんがった長所・強みを持つ会社でなければ生き残ることはできません。

 現に改革に成功している会社では、「お客様が当社をごひいきしてくださるのは何故か?」「他社と比較して当社が優れている点はどこか?」「当社の経営資源のうち、眠ってしまっているものはないか?」などの観点から自社の強みを徹底的に洗い出し、それを活かし伸ばすことに軸足を置かれています。

 かといって欠点を放置しているわけではありません。強みの更なる強化を最優先で目指す中で、それを阻害する要因を潰す、それが結果として欠点の克服に繋がっているのです。

 このような取り組みは、社員からの後継者・片腕ペアに対する信頼と自己への自信、そして改革に向けた更なる勇気と意欲を生み出します。磐石な後継経営者体制への早期移行に貢献するものなのです。逆に欠点排除のみの姿勢では、敵対と失望と意欲減退につながりやすいので注意が必要です。

 そしてこのような取り組みを通じて、後継者は片腕と共に自らの明確な方針を明らかにし、浸透させていくことが大切です。その方針は、現経営者の理念に立脚しつつも、後継者自身の時代を見据えたものでなければなりません。「この人生で何を実現しようとしているのか」「事業を通じて社会にどのような影響を及ぼそうとするのか」を徹底して考えることが大切です。そしてそれを明文化し、朝礼・会議や懇親の場、社内報やメールなど、フォーマル・インフォーマルを問わず、あらゆる場面で浸透させていくのです。そしてこの方針の明確化の取り組みが、後継者と片腕の「心情の共有」「後見意識の醸成」「切磋琢磨の環境作り」につながっていくことになります。


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