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多くの映画が、本の原作を基にされていますが、過去私が見てきた映画の中でも、その原作をうまく映像化できているものと、そうで無いものがあることに気付きます。
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2006年6月21日付けの日経新聞記事に、日本経済新聞社がまとめた2006年上期の日経MJヒット商品番付が掲載されています。
ヒット商品番付の西の横綱に輝いたのは、映画で大きな話題を呼んでいる「ダ・ヴィンチ・コード」です。記事によると、国内でも原作の単行本と文庫を合わせた発行部数が5月末に1000万部を突破し、映画も滑り出しが好調とのことです。
私も最初に本を紐解きましたが、筋の展開の面白さ、謎解き等で、文庫本の三部作を一気に読み上げました。キリスト教徒ではない私でもこれだけの興味があるわけですから、西洋の人々にとってはより面白みがあったのではないでしょうか。原作を読んだ後に映画を見ましたが、私にとっては正直深みもなく、原作の面白さに比べると魅力は何分の一かで、期待はずれに終わった感があります。
映画が原作に及ばないということは、よく見受けられることです。チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」についても、原作を何度も読んでいたので、封切られた映画を期待を持って見に行きましたが、やはり原作の面白さには到底及びませんでした。この作品については、映画で過去に素晴らしい出来のものがあったため、その映画に触発されて期待もその分大きかったのですが、やはり原作の深みには及ばないようです。
また、デュマの「モンテ・クリスト伯」でも同じ経験をしました。原作は大長編ですので、それを2時間足らずの映像にまとめるというのはもともと難しいことではあるのですが、映画を見ると、その原作の面白さが改めて思い返されます。
毎年さまざまな作品が映画化されていますが、これまでの経験から言うと、その原作は必ず読むといいのではないでしょうか。原作からは、その作者の意図する考えを改めて知ることができます。2時間程度でその世界を堪能できる映画は、その作品に手軽に親しむ有効な手段です。しかし、原作を読み込むことは、たいていの場合、映画を超えた魅力の世界に、私達を導いてくれます。
名南経営センターグループ 代表
税理士・不動産鑑定士・CFP 佐藤澄男