2007年4月27日付けの中日新聞に、「JR東海の松本正之社長は26日、中央リニア新幹線の営業運転を、2025年までに首都圏と中京圏間で先行的に始めることを目標にする、と発表した」と報じられています。
更に別の記事では、「JR東海が26日に発表した2007年3月期の連結決算は、純利益が前の期比12%増の1371億円となり、愛知万博開催で過去最高となった前の期を更新した。」と報じられました。
このような業績好調を土台にして、リニアについて具体的目標が提示されたことは、中部圏の我々にとって大変明るい話題と受け止めています。
現在、年間1億4000万人を運ぶ東海道新幹線のダイヤが限界に近いところまで来ているのは確かです。この問題を解決すべく、かねがね行っていた山梨実験線を42.8キロに延ばす事業費3550億円が今年の予算計画に入ったということは以前新聞等でも報道されていましたが、このように具体的に実現に向けて一歩一歩進んでいることを頼もしく感じています。
一方で、一部の人たちの間では「なぜ今そんなに慌てるのか」との問題提起もあるようです。しかし、交通網の整備は時間距離を短くし、経済発展には欠かせない原動力となることは見逃せません。常に目標を持ち、リニア新幹線実現に向けて具体的に話が進んでいくことは、中京圏にとっても新たな目標となり、非常に歓迎すべきことではないでしょうか。
以前、当社のある部門の年度目標を立てるためのレビューの場面で、一人の営業担当の社員が冗談交じりに「今年の目標はどこでもドアの開発にします」と言ったことがあります。日々あちこち営業にまわる彼にとっては、その業務時間の多くが残念なことに移動時間と消えてしまっていることが常々課題です。移動時間中に別の業務をまとめたり情報収集をしたりと、時間の有効活用にももちろん努めていますが、移動時間そのものを「どこでもドア」によって限りなくゼロに近づけることが出来たら…という彼の発想を、大変面白いと感じました。今現在移動時間に消えてしまっている時間も営業活動に充てることができれば、営業件数も飛躍的に伸ばすことができますし、ひいては彼の業績、会社の売上を伸ばすことにも繋がります。時間距離の短縮は、あらゆる場面においてとても魅力的な話です。
リニア新幹線の実現が2025年となると、私自身はどう考えてもその完成を見ることはできませんが、若い人達にとってはそんなに遠い未来ではありません。「あっという間に東京へ行ける」という時代を夢見ることも、楽しいことではないでしょうか。
名南経営センターグループ 代表
税理士・不動産鑑定士・CFP 佐藤澄男
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