2007年5月、経済産業省は、国民の暮らしぶりの向上と経済の活性化のために、「感性価値創造イニシアティブ」を策定、発表しました。これは、日本人の「感性」を活用したものづくり・サービス活動を推進する内容です。
この中でクローズアップされているのが「感性」です。従来のものづくりの価値軸は、性能、信頼性、価格の3点でしたが、ここに新たな着眼点として「感性」からの価値創造が必要と唱えています。生活者の感性に働きかけ共感・感動を得ることで顕在化する価値を高める重要な要素を「感性価値」として着目しているわけです。
確かにこれまでの日本の企業は、生産性や効率性の一点張りで、コストは安ければよいと考え、感性的な面は二の次にされてきました。
しかし今は「心の時代」と言われるように、ゆとりや余裕等が重要になっています。どの家庭も基本的にはモノが溢れていますし、将来への不安から財布の紐も固く、また、環境問題等にも注目が集まるようになり、消費全体の思考自体が変わりつつあります。
そういった今の時代には、感性を大切にするデザインやカラー、造詣等の価値の有無が、企業価値創造に大きな意味を持つのではないでしょうか。
更に、大量生産時代に失ってきたサスティナブル(思いやり)や環境の問題等、いろいろなことを踏まえ、これからは一層、感性価値の創造ということが重んじられることになります。
企業も、人、モノ、金、情報に次ぐ第5の経営資源として、自社発の「感性価値」を創造することについて、心がけていかなければならない時代がやってきたと感じています。
冒頭でご紹介した経済産業省の「感性価値創造イニシアティブ」は、同省のホームページでプレスリリースが公開されています。関心のある方は、こちらをご参照ください。
経済産業省2007/5/22「感性価値創造イニシアティブ」について
http://www.meti.go.jp/press/20070522001/20070522001.html
名南経営センターグループ 代表
税理士・不動産鑑定士・CFP 佐藤澄男
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