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WEEKLY REPORT 名南経営センターグループ代表 佐藤  澄男
石屋製菓に学ぶ
2007/10/01

石屋製菓の事件を引き起こした根本の原因は何か?また、最近内部告発による不祥事発覚が増えていますが、その背景にはどんな事が考えられるのでしょうか?



 北海道を代表するお土産の一つ「白い恋人」の賞味期限改ざん事件でそのブランドを失墜させた製造元の石屋製菓ですが、社長の交代等で再開に向けて準備していると報じられています。

 ここ数年、このような優良企業とされていた企業の不祥事が相次いでいます。かつて報じられた数々の優良企業の不祥事から何も学ぶことなく、石屋製菓のような優良企業において、「コンプライアンスの欠如」という状態が社内で放置されていたということには、正直がっかりしました。

 新聞等で報じられている石屋製菓をめぐる数々の風評を見ると、企業経営の姿勢について、反面教師として学ぶところが数多くあります。

 辞任した石水元社長は、近年は財界活動等に力をいれ、ほとんど出社していない状態であったそうです。社長が会社の内情に対して厳しく目を光らすということができず、幹部任せの体質になってしまっていました。経営者は当然ながら社内に目を配らなくてはなりません。

 私はかねがね、経営者は社内の組織風土をいかに良くするのかを考え実践し、その環境を維持することに最も注力すべきと考えています。特に事業が順風満帆の時にこそ、社内体制に目を光らせ、整備し、発展させることが、トップの重要な役割であり、経営のセオリーであると言えます。今回の事件は、この部分を怠った膿が出たといってもよいかもしれません。

 また、今回の賞味期限改ざんの事実の発覚は、内部告発によるものであると報じられていますが、最近の企業の不祥事発覚は、同様に内部告発によるものが増えてきているように感じます。

 社員が会社を愛し、仕事を愛し、毎日生き生きと働いているのであれば、こうした不正が起こることもないでしょう。不正が起こらなければ、当然内部告発もありません。

 内部告発した社員は、社内の風潮に流されず、正しい価値観を持ち得た存在ではありますが、本来ならば、実際に賞味期限改ざんという事が起こる前に、社員全員が「おかしい」と気がつかなければなりません

 ねじまがった価値観が社内でスタンダードとなってしまわないためにも、社員全員が適切な判断ができ、自分の仕事に誇りを持てる組織風土に高めることが、経営者の大きな使命であると感じた事件でした。

                名南経営センターグループ 代表
                税理士・不動産鑑定士・CFP 佐藤澄男


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