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特にヘッジファンドが抱
えるリスクやマイナスイメージとなっている原因について、みていきましょう。 |
前回に引き続き「ヘッジファンド」について、今回は特にヘッジファンドが抱
えるリスクやマイナスイメージとなっている原因について、みていきましょう。
≪(1)馴染み ≫
ヘッジファンドの多くはプライベートな性格(=私募:詳細はこちらをご参照
下さい )であるため、ファンドにアプローチしてくる投資家は一定制限の元で
受け入れても構わないのですが、自らが広告を載せたり、またはパンフレット
を配ったりして、不特定多数の方に対して集客することはできないのです。
そのため、新聞や雑誌などを見てもこれらのファンドのことは殆どわからず、
当然ながら馴染みがないのです。
≪(2)規制・監督 ≫
また、ヘッジファンドは税制や規制の緩い地域に設立する等の工夫をして
監督官庁の直接的な規制・監督をほとんど受けていないため、ファンドごと
に個性的な運用が可能となっています。その反面ディスクロージャー(経営
内容の開示)の義務が極めて限られており、独自の運用手法を外部に公開し
たくないファンド側としては、情報公開に消極的なのが一般的です。
これらの事情もあり、ファンドの優劣や経営の健全性は非常に見分けにく
くなっています。
ヘッジファンドに限らず、海外への投資は情報も少ないため、突然の報道
で破綻や詐欺を知らされるケースも往々にしてあります。ファンドではあり
ませんが、近年ではインペリアル・コンソリディティッド投資顧問の破綻や
フォレックスジャパンの倒産で投資金額の大半が回収不能に陥った例が
挙げられます。また、ヘッジファンドでは1998年にノーベル賞学者2人が
関与したLTCM(Long Term Capital Management)が破綻し、世界経済に
大きなインパクトを与えました。
ヘッジファンドを購入する際には、
・信頼できる金融機関または証券仲介業者から購入すること
・過去の実績よりも、まず、専門的な事前調査(デューデリジェンス)
により違法性や詐欺性がないかを確認できること
・自分で理解できないものには投資しないこと
上記3点が重要です。金融当局の監督を受けないということは、万が一の
際にも投資家は保護されない=自己責任が強く問われるのです。
≪(3)巨額の資金移動 ≫
そして、最低投資金額が高いのもヘッジファンドの特徴の一つです。アメ
リカなどでは投資家の収入や資産に関する適格条項があるなど、ファンドへ
投資できるのは、限られた富裕層と機関投資家となっています。その大きな
資金に、さらにレバレッジをかけた巨額の資金を、投機的に動かすファンド
も一部にあるため、為替や株価の変動要因として報じられることもあります。
それが、ハイリスク・ハイリターンというイメージを必要以上に増長させて
いる面もあると思われます。
前回もお伝えしましたが、ヘッジファンドといっても、そのファンドの値動
きは投資戦略により大きく異なりますし、リスクをヘッジ(回避)する戦略を
とるファンドが多く存在します。投資する前に必ず、そのファンドのリスク要
因(例えば、投資戦略、レバレッジの有無、為替、手数料など)を確認するこ
とが大事なポイントです。
次回は、ヘッジファンドが近年注目されている理由を探っていきます。
2005.02.03 FZCN-News(第41号)より |