 |
 |
住宅を購入する際に気をつけるべきポイントの一つに「住宅性能表示制度」というのもがあります。何に役立つのでしょうか? |
マイホーム購入は多くの人が思い描く夢です。しかし、不動産を購入する機会
は、人生の中でも滅多にあるものではありません。地価が下落してきていると
いっても総額で数千万円(中には億という方も!)お金を動かすわけですから、
それこそ失敗は許されません。
そこでここでは、自宅を購入、建築するにあたって気をつけるべきポイントを
探っていきたいと思います。第一回の今回は「住宅性能表示制度」についてで
す。最近、マンションモデルルームに行ったりすると「住宅性能評価書交付済
み」などと書かれていたりするもののありますので、聞いたことがあるという
人もいるかもしれません。果たしてこの制度如何なるものなのでしょうか?
◎ 住宅性能表示制度とは?
住宅性能表示制度とは、平成12年4月から施行された「住宅の品質確
保の促進等に関する法律」に基づいて建築に関する基本法である建築基
準法以上の性能を等級などを用いて表現したものです。すなわち、千差
万別で分かりにくい住宅一戸一戸の性能を統一基準で評価する制度なの
です。
◎ 対象となる建物は?
この制度、スタート時には新築住宅(新築マンション)のみを対象とし
ていましたが、平成14年8月からは中古住宅(中古マンション)も対
象となりました。国土交通大臣より指定を受けた第三者機関「指定住宅
性能評価機関」が申請者の求めに応じて評価を行い、合格すれば評価書
を交付することになっています。
◎ 何を評価するの?
実はこの評価制度には二つあって、「設計住宅性能評価」と「建設住宅
性能評価」の二種類あるんです。それぞれ設計段階の評価と、建築後設
計通りに建築されていかを評価していきます。評価項目は様々で「構造
の安定性」「耐久性」「火災時の安全性」といった項目を等級値で評価
していきます(ここで低い評価となっていても基準法はクリアしている
と考えられます)
◎ この評価を受けていることのメリット
例えば新築マンションなどでは、現在この評価を受けているものは約1
割程度だそうです。この評価はさきほどもお話したように建築基準法以
上の性能を求めるもので、この評価を受けていないからといって一概に
悪い住宅とも言えません。またこの評価を受けていても等級値も高いが
値段もその分だけ割高ということではあまり意味がなくなってしまいま
す。ただし、この性能評価をうけた住宅は、性能評価書に記載された瑕
疵の存否のみならず、住宅に関する当事者間のトラブルについて迅速に
処理してくれる裁判外紛争処理制度を利用できるというメリットや、将
来住宅を売買する時にも新築時の性能がわかることでスムーズに行える
可能性が高いというメリットもあり、総じて安心度が高いといえます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【今日のポイント】
@住宅性能表示は第三者が評価していること自体は安心。ただし、性
能評価を受けていないからといって「悪い住宅」というものでもな
い。
A性能評価を受けていれば、万一トラブルが発生しても後々の紛争処
理費用も安価である。
(文:廣瀬啓司)
2004.10.21 FZCN-News(第27号)より
|