 |
 |
木造・鉄筋の頑丈さは、その素材以上に設計の要素が重要です。 |
前回に続いて構造編です。
皆さん最初に思う事が多いのか、『木造と鉄骨どっちがいいの?』という漠然
とした質問をよくいただきます。残念ながら単純に白黒ハッキリとはいきませ
ん。数年前までは『柱一本あたりの許容荷重が木より鉄骨の方が大きいから、
柱無しでスパン(柱と柱の距離)を飛ばしたい(柱無しの広い空間が欲しい)
時は鉄骨の方が有利』というのが定説でした。
が、しかし、最近の木加工技術の進歩はめざましく、柱・耐力壁の配置によっ
ては木造の方が大スパンで飛ばせるケースもあるようで、必ずしも鉄骨有利と
は一概には言えなくなってきているようです。
前回お話ししたように『適切な位置に適切なバランスに基づいた耐力壁の配置』
は建物の丈夫さを考える上ではとても重要な要素なのです。これは鉄骨でも同
じ事が言えます。従って、建物の頑丈さは木造・鉄骨造といった素材云々に左
右されるというよりも、設計上の要素が大きいと言えるでしょう。
火災保険費用や固定資産税評価の償却といった構造以外のお金にまつわる要素
や、個人の好み・嗜好によって採用する構造を判断をすることになるでしょう。
*最近地震が多く、報道を見るたび被災された方の心情を思うと心が痛みます。
被災地の方々に心よりお見舞い申し上げます。
(文:荻迫聡)
2005.04.14 FZCN-News(第51号)より
|